中国の地震。死者の数が6万人になったという。
100人の人が目の前に横たえられているのを想像する。
そして500人。これって大体高校のひと学年全員になる。
そして1000人。目の前全部が横たえられた人となるだろう。
その十倍が1万人でそれをまた6倍した数が6万人。
中国の人口も10億と天文学的だが
今回犠牲になった人の数も想像を絶する天文学的な数だ。
せっかくの重い瓦礫を持ち上げることができても
出てくるのは死体、死体。
マグニチュード6以上の余震(これはもう余震とはいえない大きさだが)が400回もあるなんて
もう身も心もげっそり疲れ果てているだろう。
中国の大地に立ったとき、ここが世界なんじゃないかと錯覚した。
それくらい馬鹿でかくてだだっ広い。
この地震がおきた部分も関東平野全体くらいの大きさだという。
きっと現地に立つとこれが地球の終わりだといわれても違和感のないような情景なんだろう。
この地震、もし東京で起きたとしたら被害は今回の四川大地震の5倍以上になるとの報告を見た。
電車のつり革の雑誌の広告ではドイツの研究所が世界の都市の災害リスクが高いのは断トツで東京だと書いてある。
確かに東京の街を歩いていると、どこからこんなに人が出てくるのだろう。というくらいの人ごみだ。
普通どこの都市も電車に1時間も乗れば郊外ののどかな風景が見られるものだが
東京は2時間行っても3時間行っても過密した住宅地が永遠と広がる。
東京の1200万という人口はこの果てしない過密都市から集まって都心は
複雑に地下鉄が上下左右に縦横無尽に広がってまるで巨大なありの巣のようだ。
この都心で直下型地震があった場合の被害の大きさがどこかの記事に書かれていた。
日本の国全体の資産の大部分がやられるという。
ただでさえ少子化でこの先人口が先細りで国の運営が難しくなってきているのに
国全体の物質的、知的資産(有形、無形のものを含めて)が一点に集中しているこの状態は
非常に危険なのではないかと思う。
みなが東京を離れられないのはやはり省庁、大企業のすべてが東京を中心に存在するためだ。
東京に実際にいないと仕事にならない。だからみんながこの狭い東京でひしめくように暮らしている。
ただアメリカなどを見てみると日本はカリフォルニアと同程度の大きさで人口は二分の一
アメリカの場合はNY、シカゴ、ワシントン、サンフランシスコ、LAなどあちこちに
金融機関、省庁、学術機関、映画産業、IT産業などがひろがっている。
ひとつの都市が災害などで危機的にダメージを受けてもその打撃は東京ほどではないだろう。
いつも思うのだが、日本には新幹線という時速200キロで日本の端から端までを一気に駆け抜ける列車があって
しかもほぼ5分から10分おきにのぞみだのひかりだのこだまだのが走っている。
これは満席であってもがらがらであっても動いているのでかかっている。経費は同じだ。
がらーんとした新幹線に乗ったとき、これを日本全国時速200キロで10分おきに移動させること事体
ものすごいエネルギーの無駄なのではないかと思ったことがある。
どうせ運行するための経費がかかっているのならこの新幹線を格安(ただ同然で)誰でもが乗れるようにすれば
この日本の閉塞感が少しは緩和されるんじゃないかと思う。
もし新幹線が載り放題で無料だったら静岡でも愛知でも住みたいし、いや岐阜でも三重にでも滋賀
に広くて安い土地を買ってどうしても東京でしかできない仕事があるときだけ月に何回かまたは
週に何回か東京に仕事に出てくることができる。するといろんな夢が膨らむ。
ゆったりとした家で、いろんな花を植えたり畑を耕したりしながら 取れた野菜で料理したり大きな犬を飼ったりしながら暮らす。
休みのときは違う地方で働く友人の家に泊りがけで遊びに行く。。
企業にとっても東京で高い地代を払って
高い社員寮を維持していくよりは
過疎化したような村を全体をIT企業の集まる場所にしたり、
ある出版社はここ、
ある省庁はこの地方、この銀行の本店はこの地方
という風にばらばらに分けて
必要なときだけ移動すればいいと思う。
それで新幹線を無料化するためには東京の馬鹿高い土地代を使わなくてよくなった分を
新幹線無料化助成金のために企業がお金を入れる。
または日本の政府が海外で使っているODAを減らしてその分を新幹線無料化のために使う。
今の日本には海外を援助している余裕はないはずだ。
極度に過密した緊張度の高い生活と仕事環境、人とのコミュニケーションの希薄さ、自然と乖離した生活などが今の猟奇的な事件を数々生み出していると思う
それらの凶悪な事件を解決するために使われる膨大な費用と時間とエネルギーを考えれば
人々がゆったりと人間的に暮らせるような環境を整えるためのエネルギーは
日本の将来にとってとても前向きなものだとわたしは思うのですが
皆さんはどう思われますか?